メンタルクリニックに通い始めて約9年。
きっかけは電車の中で起こしたパニック発作だったので初診での診断は「パニック障害」だったのですが、翌年、新卒で入社した仕事で再起不能になり、「不安障害」の診断で休職からの退職。
その後も気分の浮き沈みがあり、現在もメンタルクリニックに通い続けています。
ところが、数年通い続けているうちに「わたしの病名って本当はなんなんだろう?」「そもそも気分の浮き沈みは性格から来るもので、病気ではないのでは?」と、疑問に思い始めていました。

パニック発作はまだたまに出るから「パニック障害」は確定だけど、日常的に起こる気分の浮き沈みは性格的なもので、本当は病気じゃないんじゃない?
薬を飲んでいるのは、病気だからなのか、性格から来る気分の浮き沈みを安定させるためなのか
病名を知ることでそこをハッキリさせたかったのと、名前がつくことで一種の肩書のようなものも得たかったからです。

あと、病名があれば病気のせいにできる…という考えもあったことはある。
Contents
気分の起伏は病気なの?性格なの?先生に聞いてみた
今日は月1のメンタルクリニック通院日だったので、思い切って先生に聞いてみました。
ハッキリと診断名は告げられなかったものの、恐らく「軽度の双極性障害」
まず、プロの精神科医であっても性格なのか病気なのかを判断するのはかなり難しいようです。
ハッキリと病名や診断名は教えてくれなかったものの、雰囲気だけ読み取るとおそらく軽度の「双極性障害」だと判断しました。
確かに気分の浮き沈みはあるけど、薬を飲むことで健常者とも話せるし、ずっと寝たきりということもない。困っているのは軽いとはいえど起伏があることと体力がないからフルタイムで働けないことなんですよね…。
実際、病名をハッキリ告知しない先生も多い
メンタルクリニックの中では、わたしの主治医のように病名をハッキリ言わない先生も多いようです。
精神科の病名、診断には限界があるのです。
現在のところ、精神科では、ほとんど症状だけで診断します。もちろん病気の原因についても診察の中で評価・考察しますが、それによって診断が決まるわけではありません。現段階では、精神疾患の原因は極めて評価が難しいのです。
(出典:よりどころメンタルクリニック横浜駅西口)
当初では「うつ」と判断しても、数年経って躁状態と鬱状態の波があることが判明し、「双極性障害」へと変わるケースもあります。
症状は時間経過とともに変わることが多い
これは精神疾患以外にも当てはまることなのですが、当初に想像した病名と、時間が経過した後の病名が異なることはよくあるそう。
先生によっては「病名より患者がいかに生きやすくなるかの方が大切」という考えを持った人もいるので(わたしの主治医も多分そう)、病名にこだわりすぎなくても良いのかもしれません。
グレーゾーンだったけど、生きやすい環境を作る工夫はこれからも続けていこうと思う

今回、病名をハッキリ教えてくれることはありませんでしたが、こうやって知る機会を設けられたのはすごく良かったと思いました。
今改めて感じたのは、日常生活に支障が出る気分の起伏を薬で安定させながら(病気の部分)、生きやすい生き方を見つけていく(性格的なこと)ことが大切なのではないかということ。
現在はお家やカフェなど一人でマイペースに進められるフリーライターを無理なく(大事)細々と続けていきながら、楽しいこと(キャンドル作りやアイドルを見ること)をして、楽しくいられる時間を増やす工夫を発掘していこうと思います。